芸人さんを評価するのに、「笑いの神が憑いている」というのがありますけれども。
読む前は板尾創路はまさに笑いの神がきっぱなしで、毎日のように楽しいことが起こっていて読んで楽しい日記なんだろうな、と思ってたんですが、いざ読んでみるとまったくもって普通。毎日、毎日、仕事に行ったり、ぐったり休んだり、そんな365日。
しかし、そんな誰にでもある日常なのに、おかしくて仕方がない。表紙も「乗馬してるおっさん」の写真でしかないのに、心がザワザワとして、笑ってしまう。
読み終わって気づいた。
板尾創路は「笑いの神」なんだと。フレッド・アステアが歩けば、それが「ダンス」になるように、板尾創路が話し、書き、映ればそれは「笑い」なんだ。
芸人ではなく、笑いの神。俺の中で板尾創路はそこまで行ってしまっている。
最近のコメント